インタビュー
圧倒的な経験値で毎日が楽しい。ミッションクリティカルなシステムを支える若手エンジニアが語る、当社での成長速度
経験が無くても、やる気さえあれば活躍の幅は無限大です。
そんな文言が採用シーンにおいて多く語られる中、「本当か?」と思う方が多いかもしれませんが、現に金融領域未経験から、厳しい技術要件に対応しながら活躍している若手エンジニアが、SBIシンプレクス・ソリューションズにはたくさん在籍しています。
今回はその中でも、バックエンドエンジニアとして金融業界特有のミッションクリティカルなシステム開発を担当している R.I. さんにお話を伺いました。
なぜSBIグループへの入社を決めたのか。そして、具体的にどんなハードルを乗り越えていって、現在の活躍を実現しているのか。じっくりと聞いてきました。
プロフィール
R.I.
SBIシンプレクス・ソリューションズ株式会社
IT統括推進本部 開発2部 アシスタントマネジャー
高い技術力と専門性、深いプログラミング知識を学べると感じてSBIグループにジョイン
まずは、これまでのご経歴について教えてください。
R.I.:プログラミングやエンジニアリングに携わり始めたのは大学2年次です。専攻が選択制の学校だったのですが、2年次から情報学を選んだのがもともとのきっかけです。その後、3年次からベンチャー企業の長期インターンに参加し、RubyやAWSを利用したWebシステムのバックエンドエンジニアとして働いていました。そこでの経験から、より専門性の高い分野での多岐にわたるソフトウェア開発がしたいと思い、フィンテック企業として先進的な取り組みを進めていたSBIグループに入社しました。
色々な専門領域がある中で、なぜフィンテック領域だったのでしょうか?
R.I.:正直なところ、動機としてはとてもざっくりとしています。大学時代にブロックチェーンに興味があって、それこそ研究室でのテーマもブロックチェーンによる分散化システムだったので、仕事をするならその領域だな、くらいに思っていました。今でも、担当プロジェクトによってはセキュリティトークンなどを扱うこともあります。
フィンテックの中でも、なぜSBIグループだったのですか?
R.I.:自分の場合はRustがきっかけですね。当時、AWSのサーバレス技術の裏側でRustが使われ始めていたり、Stack Overflowが実施したアンケートでエンジニアに注目されていたりと盛り上がってきていたように思います。また、システムプログラミングとしてもWebプログラミングとしても使えて、ジョブディスクリプションにもActix Web(RustのWebフレームワーク)やテストツールの作成、ハイパフォーマンスサーバの作成と記載があったので、幅広い分野でのソフトウェア作成ができると思いました。 エンジニアとして、高い技術力と専門性、さらには深いプログラミング知識を身に着けたいと思っていた自分にとって、まさにうってつけだなと。結果、当初の想定以上に専門的でエキサイティングな仕事が日々できています。
バックエンド開発業務を担当しながら、有志のAWS開発支援チームにも参加
入社以降で担当されてきた業務の変遷も教えてください。
R.I.:はじめは主にRustでの開発を行っていたのですが、AWSの資格を取ったことでAWSに関する案件に入るようになり、加えてCCoE(Cloud Center of Excellence)にも参加しました。現在は、Market Connectivityという東証をはじめとする市場に近い部分のシステムやソフトウェアのバックエンド開発をしているチームに所属しつつ、有志で運営・推進しているAWS開発支援チームにも参加しています。
Market ConnectivityとAWS開発支援では、具体的にどんなことをされているのでしょうか?
R.I.:Market Connectivityでは現在、既存システムのAWS移設案件と、C++で作成されていたMarketdataを使用したRankingのAPIを、Rustを使って新しい構成で書き換えるという案件を、それぞれ担当しています。他にも、既存のシステムの保守やDatadog利用に向けてPoC(概念実証)含めてプロトタイピングするなど、やることは多岐にわたります。またAWS開発支援チームでは、社内でのAWS利用に付随して発生する様々な問題に対する相談や、CDK(Cloud Development Kit:インフラストラクチャーのコード管理)のプロトタイプやフレームワーク、ドキュメントなども展開しています。
バックエンドエンジニアとしてご自身がワクワクすると感じるポイントを教えてください。
R.I.:低レイテンシーでハイパフォーマンスなシステムが求められるので、マルチスレッドや非同期I/O、OSに近い低レイヤー部分など、難度の高い技術に触れることができる点で非常にワクワクします。 また、先ほどもお伝えしたように証券特有の複雑な業務要件が関わってくるので、それらをソフトウェアやクラウド技術を使ってどのように解決するのかを考えるのも、チャレンジングでやりがいを感じますね。ちなみにチームの中では、僕が一番の若手になります。若手でも、シニアレベルのことを求められているので、成長速度も圧倒的に早いと感じています。
SSSは、各領域のプロフェッショナルが集まっている環境
SBIシンプレクス・ソリューションズという職場に感じる魅力を教えてください。
R.I.:証券取引は市場の安定性や公平性のために様々な工夫がなされているので、業務的な複雑性が高いのが特徴です。それらを理解してシステムに落とし込むのはかなり難度が高く、その領域のプロフェッショナルが集まっている環境です。 また、一人ひとりの裁量権も大きく、ソフトウェアに焦点を当てると構成やデザインパターン、データ構造などから一貫して考えて実装することができます。 あと、証券総合口座数日本一で利用者やトラフィックの量が大きいので、大規模Webアプリケーションサーバーの開発に携わることができるという点も魅力ですね。
入社前後でのご自身の成長も教えてください。
R.I.:いくつものプロジェクトに参加したり、CCoEに参加したり、AWSの支援チームに参加したりと、多岐にわたる経験を得ることができました。裁量や任されることが大きく、また僕自身がなんでも動いてやっちゃうタイプなのも相まって、かなりの経験値がついたと感じています。もちろん、「ちょっとここは議論した方がいいな」と思ったら、すぐに先輩や上司をつかまえて議論ができる環境なのもありがたいです。転職前と比べると、段違いに成長していると思います。
レガシーシステムの「アーキテクチャチェンジ」にチャレンジしていきたい
これからの目標を教えてください。
R.I.:SBIグループには、まだまだレガシーなシステムやアーキテクチャがたくさん残っています。それゆえに、サーバー増設につながっているものもあります。それらを大きくアーキテクチャチェンジしていき、リフトアンドシフト(Lift & Shift)などを通じて能動的に刷新するようなことを先導できたらと思っています。
今後、どんな方と一緒に働きたいですか?
R.I.:技術探求と業務ドメイン知識のどちらにも興味を持っている方と働きたいです。 今後、アーキテクチャチェンジなどを行っていくにあたり、まだまだ多くの仲間が必要です。
最後に、応募を検討している方にメッセージをお願いします。
R.I.:SBI証券にはユーザーが多いということもあり、日本でも有数の大きな金融システム構築に携わることができます。また、国内でも圧倒的に先進的な姿勢でAWS化を推し進めているので、金融インフラをクラウドに乗せるという新しいことにも挑戦できます。その他にも、RustやC++を用いて低レイテンシーでハイパフォーマンスなサーバー構築もできます。とにかく、自分の興味のあることを幅広く経験できるので、ぜひおすすめです!